院長黒坂の独り言です。
ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝・リタ御夫妻をモデルにした
NHK朝の連続ドラマ『マッサン』が、3月28日(土)で最終回となりました。
愛と勇気あふれる、そして生きていく上で大切な哲学の宝庫のような、素晴らしいドラマでした。
笑いあり涙ありで、数多くの感動的名シーンのあったこのドラマですが、
唯一、クライマックスシーンを挙げなさいと言われれば、
エリーが「ここは私のふるさとです。」と特高に訴えるあの場面だと、
私は思います。
スパイ容疑でエリーを連行しようと突如土足で自宅に乗り込んできた特高警察に対し、
身を挺して必死でエリーを守ろうとするマッサン。
怯むことなく敢然と自分が今まで生きてきた渾身の思いを訴えるエリー。
特高警察 「徹底的に調べ上げろ!」
マッサン 「亀山エリーは、わしの妻です!妻はこん国で生きております。」
エリー 「私、何も悪いことしていません。だから、あなた怖くありません。
どうして、ここにいてはいけないのか、教えてください。
私が日本人ではないからですか?
この鼻ですか、この髪ですか、この青い瞳ですか?
私は亀山エリーです。
ここには私の愛する家族がいます。愛する夫がいます。娘がいます。
ここは私のふるさとです!」
私黒坂、今、思い出しても胸が熱くなります。
シャーロット・ケイト・フォックスさんの魂を揺さぶるような熱演に心打たれました。
最終回で、生きているエリーさんのいない画面に、
言いようのない埋めがたい欠落感と喪失感を覚えました。
私の大好きな映画『サウンド・オブ・ミュージック』のマリアのような前向きな明るさと笑顔、
そして全ての人を優しく暖かく包み込むような愛を持っていたエリーこそが、このドラマの
核心であったことを、あらためて感じました。
I miss you,Ellie!!!!!!!
「いつまでも、ふさぎこんでいてはダメ!あなたの冒険は、これからも続きます。」
ふと、今、エリーの声が聞こえてきたような気がしました。