9月10日(土)11日(日)の2日間に亘り北海道床矯正健康会主催
『伊藤学而先生矯正カンファランスセミナー』を受講しました。
鹿児島大学歯学部名誉教授・元日本矯正歯科学会会長であられる
伊藤学而先生の御指導のもと、
全道各地より集まられた勉強熱心な歯科医師・スタッフ20数名の皆さん
とともに、みっちり私黒坂も勉強してきました。
ある所謂立派な先生が、様々なテクニックを駆使されて、
自信満々で成功事例として提出された、
成人V級反対咬合症例が、
いろいろな意味で、大変勉強になりました。
矯正治療は、
治療のゴールとゴールまでの道筋のイメージをしっかり持つことが大事です。
本質的・長期的・客観的な視点で、
初診時点での診断・治療方針はもちろん、
適時に検証・考察・判断し、
治療戦略を構成し、
治療を進めていかなければいけないことを
あらためて実感しました。
テクニックに振り回された、場当たり的な、大事なことを見失っている矯正治療が、
なんと多いことでしょう・・・
それで「バンザーイ!」と叫ばれる脳天気な御仁もいらっしゃるようですが。
無知の無自覚の凄さとその末恐ろしい危うさも感じました。
これを他山の石として、人のふり見てわがふり直せ!
私黒坂は、少しでも患者さんにいい治療を御提供できるように、
今後も謙虚な姿勢で学んでいくつもりでおります。