院長の独り言です。
数週間前の深夜12時頃、テレニン晃子さんの闘病ドキュメンタリーをたまたまテレビで
見ました。その番組の中で紹介されていたのが、この本です。
『ママからの伝言 ゆりちかへ』
テレニン晃子 著
定価:本体 1,300円+税
発行所 書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)
難病の母テレニン晃子さんが、残していかなければならなかった娘ゆりあさんへ、
命の日々を数えながらつづった愛のメッセージです。
自分の最後の力を振り絞って、子供に「本当に大切なものは何か」を教えようと
しています。
本の内容も「お友達、女の子ということ、おしゃれ、生理・体の変化、恋、Sexのこと」
など、女性・母親の目から書かれており、父親では与えられない心優しい示唆に満ち
ています。
読むたびに涙が溢れそうになるけれど、読むたびに優しい気持ちになれる、
ずっと手許に置いておきたい一冊です。
以下に、この本のごく一部を抜粋の上掲載します。
子どものころ
子どもでいる時間は長くて、長くて、長いよ。
子どもは子どもでいるのに一生懸命だから本当は子どもなんだけど
自分では大人みたいな気持ちでいる。
学校にも行かないといけない、大人の言うことも聞かないといけない、
勉強もしないといけない、お友達とも付き合わないといけない、
本当に子どもは大変と思います。
ママは子どものころ、早く大人になりたいって思っていたかな。
でも、本当に大人に近づいたら子どものままでいたいと思った。
変だね。
恋
どっきどきの恋は楽しいよ。
相手の気持ちが分かるまでは、はらはらどきどきで、
向こうの反応に一喜一憂で忙しいです(笑)。
学生のときは時間も対象もたっぷりあるからたくさん恋ができるし、
友達を巻き込んでも楽しいし、
恋をしていると学校に行くのが楽しくなりますよ。
おしゃれ
ゆりあにはおしゃれを楽しんでほしいな。
たくさん、たくさん可愛くなってほしい。
女の子だから味わえる素敵な楽しみがたくさんあるよ。
きれいな服を着たり、お化粧したり、
髪型を変えたり、おしゃれは楽しいよ。
おしゃれのコツは、やりすぎないこと。
学校の制服にばっちりメイクの若い子なんかを見るけど
あれはヘタだね。
3年後自分自身でも恥ずかしくなると思うね。
そして、服はたくさんもってなくてもいいからいい服(時には高い服も)を着てね。
そして、大事なことは高い、いい靴を履きなさい。
人は足元を見ると言うものです。
いいお洋服を着てても安い靴を履いていたらあなどられます。
パパにも言っておくから。
女の子はお金がかかるってね。