7月11日(土)の北海道床矯正健康会主催セミナー前の午前中の空き時間を利用し、
セミナー講師の伊藤学而先生(鹿児島大学名誉教授・元日本矯正歯科学会会長)を、
小樽・余市方面へのドライブにお連れしました。
この小旅行のテーマは、「小林多喜二氏と竹鶴政孝・リタ御夫妻を偲んで。」でした。
前回セミナー終了後に、「いけ田寿司」のカウンターで伊藤学而先生と二人でお話しし
ていた際、たまたま伊藤学而先生のお父様が小林多喜二氏のファンだったことをお聞き
し、それがこのドライブを思い立つ切っ掛けとなりました。
プロレタリア文学『蟹工船』で有名な29歳の若さで非業の死を遂げられた小林多喜二氏。
日本のウイスキーの父・ニッカウイスキー創業者の竹鶴政孝氏。
北海道に所縁のある、私が大好きな、素晴らしいお二人です。
一見、接点のない、このお二人ですが、私は、幾つもの共通点を感じます。
1、身を焦がすような恋愛をしたこと。
2、それぞれに、北海道の海に面し山を背にした小樽・余市という土地の風土・人情を
愛したこと。
3、家族そして周囲の人々をとても大切にしたこと。
4、夢・情熱・志を持って、それを貫き通したこと。
小林多喜二氏の夢は、社会的に虐げられている人々を少しでも救済したい、という思い。
竹鶴政孝氏の夢は、日本人に本物のウイスキーを飲んで貰いたい、日本で本物の
ウイスキーを作りたい、という思い。
5、自分をしっかり支えてくれる素晴らしい友・妻がいたこと。
6、多くの趣味があり、心豊かに生きたこと。
7、自分自身の分野で、それぞれにパイオニアであったこと。
8、すごく勉強熱心だったこと。
9、ひたむきに仕事に打ち込み、常に新しい情報・知識・創意工夫を取り入れる柔軟な心
と前向きな向上心を持っていたこと。
10、ちょっとやそっとの困難にもめげない不屈のガッツを持っていたこと。
11、時を経ても、今なお、今日現在も、お二人の夢・志・業績が燦然と輝き続けているところ。
などなど。知れば知るほど、魅力的で多くの学びがあります。
小樽奥沢墓地の小林多喜二氏建立のお墓参り→小林多喜二文学碑→旭展望台
→市立小樽文学館→余市海鮮食堂「かきざき」にて昼食→余市ニッカ工場
の札幌往復約5時間45分(札樽高速道と塩谷余市間フルーツ街道使用)の行程でした。
小樽文学館のパンフレット
私が心を揺さぶられるような感動を覚えた小林多喜二氏のDVD『いのちの記憶』。
多喜二さんが、今の日本および世界の現状を見たら、なんと言われるでしょうか?
私は、多喜二さんの墓前で、心の中でこう語りかけてきました。
「今日、お父様があなたのファンだった私が敬愛する伊藤学而先生をお連れしました。
私も、あなたが大好きです。あなたと同時代に生きていた人の中にも、そして現代にも、
世代を越えてあなたの生き方に大きく心を動かされた人が、たくさんいるんですよ。
ですから、あなたの夢・志・思いは、決して無駄ではなかったのですよ。多喜二さん。」
私のかけがえのないメンターであられる伊藤学而先生
余市海鮮食堂「かきざき」の今が旬の赤うに丼(時価3,050円)
甘くておいしかったなー!
余市ニッカ工場見学用パンフレット
晩年の竹鶴政孝さんのお写真
実に風格のある、ほれぼれするようないいお顔をされています。
何となく、鈴木設矢先生にちょっと似ているような・・・・!?(笑)
結婚間もない頃の竹鶴政孝・リタ御夫妻
ウイスキーづくりに生涯を捧げたニッカウイスキー創業者・竹鶴政孝さん。
そんな彼を陰ながら支え抜いた妻・リタさん。
スコットランドでの運命的な出会いから、
様々な困難を乗り越えて夢を紡いだ二人の軌跡。
竹鶴政孝の夢はリタの夢。
琥珀色の夢を追い続けた政孝とリタ。
夢を育んだ二人の愛が、静かに語りかけてきます。