3月11日午後3:15より、院長黒坂は、パーク歯科診療室を受診。
洲崎 眞先生の御高診・御処置の下、矯正治療をして頂きました。
今日は、上顎両側4番5番のバイトターボの除去。口腔内写真。
上下顎両側4番5番に小林タイフックset。顎間ゴム装着指導。
そして、本日のmain eventの舌小帯切除手術。
「赤ちゃんの舌小帯は、ハサミでパチンとすれば、済むんですよ。」
という、伊藤学而先生のお話が、この3月29日で51歳になろうと
する私には、全く当てはまらないことを、身をもって体験したの
でした。
「これ以上切ると、出血ひどくなるから、この辺で止めておこう。」
という洲崎先生の声に、
“かなり深い切開なのかな!?”
と漠然と不安に思っていたところ・・・
手術中は局所麻酔が効いていましたが、帰宅後の夕食が辛かった。
ラーメンだったのですが、具のキャベツの一切れを、恐る恐る、
口に含み、咬んで飲み込もうとした際に、舌の付け根に、今まで
に感じたことのないような激痛が走り、涙がでました。
麺を、1本口に入れ、舌が大きく動かないように、顔を傾けて、
麺が喉の左隅から奥に流れ込んでいくように、舌の反射的な動きを
制御しながら、何とか流し込みましたが、もう、それ以上は食べれませんでした。
妻は、ヨーグルトと自家製プリンを出してくれたのですが、舌あるいは
口腔内には、固形物と流動物を察知するセンサーがあるのか、舌が大きく
動くことなく流し込めるので、嚥下時の舌下部の痛みが、かなり少なく
なり、ヨーグルト1個とプリン1個は何とか流し込めました。
これで、納得できました。
固形物を咀嚼し嚥下する際、舌は反射的に自動的に連動するようです。
流し込みは、舌を主とする口腔筋機能をほとんど使っていないのです。
ソフトフードは、舌がしっかり動かなくても嚥下できるので、舌の
機能不全・機能障害(低位舌)を惹起するということを、
自らの痛みを介して、あらためて深く理解することができました。
治療中の会話の一端です。
洲崎 眞先生 「黒坂先生、ナート(切開部の縫合)するかい?
舌のイヤラシイ動きを、ずっと、遣り続けるなら、
ナートしなくて済むんだけど。」
黒坂 「そんな、舌のイヤラシイ動きを、ずっと、遣り
続けるなんて(バカじゃあるまいし)、できません!
ナートして下さい!」
パーク歯科診療室
美人スタッフの 「ア、ハハハ!」
桐澤さん
洲崎 眞先生 「じゃ、ナートするわ。」
なお、治療中に、
パーク歯科診療室美人スタッフ桐澤さんの素晴らしい
一言がありました。
もう少しで、いよいよ切開という、その時のことです。
「黒坂先生、これから、もう少し時間掛りますけど、
トイレ大丈夫ですか?」
「行きます。」私、黒坂、即答しました。
うら若き美しい女性に言い出しにくい、言うに言われぬ思いへの
御配慮に感謝するとともに、そのホスピタィティに、
本当に感心しました。
☆本日のbefore
☆本日のafter
舌の下に見える黒い点が、縫合した糸の縫い目です。
舌小帯を切除する前の写真と比較すると、舌を挙上させた際、
舌尖部が細くならずに舌全体が一回り幅広の状態になっています。
術後の痛みがあるため、まだ十分に舌の挙上ができていません。
